月次祭とは
神社では一年の間にたくさんのお祭りを行います。元旦祭など日が決まっているものもありますし、遷宮関係のお祭りのように、その時だけ行う臨時のお祭りもあります。また、定期的に行うお祭りがあります。毎月行うお祭りを「月次祭(つきなみさい)」と言います。
出雲大社紫野教会も大国主大神さまをお祀りしていますから、多くの祭典を行います。月次祭は毎月第4日曜日に行っています。(まれに変更になる場合もあります)
この月次祭にはどなたでも参列することができます。
祭りとは何か
では「お祭り」とは何なのか。なんとなくわかっているようでもはっきりとは言えないようなことかもしれませんが、まとめてみると
・神さまに感謝を申し上げる
・神さまにお供えをする
・お供えをすると神さまのお力が増す
・神さまに今後のご加護をお祈りする
・そして、神さまからお力を頂く
ということになります。
月次祭の流れ
出雲大社紫野教会の月次祭の流れです。
<参進>
午後2時の定刻になりましたら、お祭りが始まります。
<修祓(しゅばつ)>
神職が祓詞を奏上しますので、この間低頭します。そして、神職は大麻(おおぬさ)を持って左、右、左と振り、参列者を祓い清めます。
<斎主一拝>
祭りの初めは、教会長が神前に進んで一拝します。参列者も合わせて一拝します。
<献饌(けんせん)>
神さまへのお供えである神饌(野菜、果物など)をお供えします。三方を一つずつ神前にお供えするのが理想ですが、設備と時間の都合もあり、出雲大社紫野教会の場合は事前にお供えしておきます。
<謝恩詞奏上>
祝詞奏上になります。教会長が神前で拝礼しますので、参列者も合わせて拝礼します。出雲大社の場合は一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝です。
そして、大国主大神さまに日頃からおかげを頂いていることを感謝する言葉「謝恩詞」を神職、参列者一同で奏上します。※「謝恩詞」については記載された紙をお渡しします。
<祝詞奏上>
お祭りで一番大切な瞬間が祝詞奏上です。祝詞は大神さまにお供えしてお祭りをさせて頂くことを報告し、私たちが神の御心に添う暮らしを行います、という誓いの言葉を述べそして、私たちをますますご守護していただけるようにお願いする祈する言葉を申し上げます。祝詞奏上は教会長が行います。参列者は心を一つして、平伏し、祈ります。
<神語三唱>
祝詞奏上の後は、出雲大社の唱え詞である「神語」を、参列者全員で三回唱えます。心をこめて力強く唱えましょう。※「神語」についても記載された紙をお渡しします。
<玉串拝礼>
玉串は榊の枝に紙垂(しで)をつけたもので、神前で拝礼する時に捧げられます。神さまと自分をつなぐものですから、気持ちを心を込めて拝礼して下さい。拝礼作法についてはその時に説明します。出雲大社紫野教会では参列者一人一人に拝礼して頂きます。<BR>
<斎主一拝>
祭りの終わりは初めと同じく、参列者全員で一拝します。
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出雲大社のお祭りでは参列者も一緒に「謝恩詞」と「神語」を奏上します。神職が行っている事をただ見ているだけではなくて、参列するみんなが一緒にお仕えして、神さまのためにお祭りを執り行うものなのです。
また、出雲大社紫野教会のお祭りでは参列者全員に玉串拝礼をして頂きます。普通の神社でしたら、たくさんの人がいるので全員にやってもらうわけにはいかず、代表だけの玉串拝礼になることが多いです。ですが、出雲大社紫野教会は小さいですから、全員が玉串拝礼をすることができます。
神道講座
お祭りの後は、教会長が神道についてのお話しをいたします。内容はさまざま。神道の勉強になる話もあれば、生きていく上で起こる諸問題にどうしたらいいのか、など。日々の生活において何かの手がかりになれば幸いです。
月次祭に参加下さい
出雲大社紫野教会の月次祭はどなたでも参列できます。
<服装>
月次祭に参加される場合の服装ですが、礼を失わない程度の普通の服で構いません。
<時間>
通常午後2時から始まります。必ず時間前にお越し下さい。
<お供え>
お祭りに重要なものの一つに神さまへのお供えがあります。神饌として野菜果物をお供えしますが、参列者については御初穂料などとしてお金でお供えすることがほとんどです。金額については定めていませんので、参列者のお気持ちでお供え下さい。
また、お酒などの物をお供えしたいという方もおられますが、その後どうするかが困るため、受け付けておりません。少額でも構いませんので、お金でお願いいたします。
<直会(なおらい)>
神さまにお供えした食べ物をみんなで頂く、それは神さまのお力を頂くことでもあります。また酒食を頂いて楽しく過ごすのが直会ですが、その時間がありませんので、参列の皆さまにはお供えした果物やお菓子を配りますので、頂かれてください。
<祈る内容>
前述の通り、全員が玉串拝礼をすることができますが、その時に神前でお祈りする内容を事前に考えておいてください。お願いする事でもよいですし、感謝するだけでも構いません。玉串拝礼ができるというせっかくの機会です。大切にしてください。
<申し込み>
はじめて来られるという方は一度ご連絡下さい。
お電話、あるいはこのサイトのお問い合わせページからご連絡ください。
また、ご質問等ございましたら、お気軽に連絡下さい。
<日曜日ですが>
多くの人に合わせるべく、第4日曜日に固定していますが、お仕事の関係で土日は休みがほとんど取れないという人もおられると思います。その場合は平日にお越し下さい。玉串拝礼の用意をいたします。そういう方が何人か集まれば、平日にも行いたいと思います。
熱心にお参りする
神さまに通じるには、また神道の信徒として大切なのは熱心にお参りする事です。毎月お参りすること、毎月月次祭に参列は非常によいことです。ぜひ、毎月参列してお力を頂かれてください。毎月一緒に大神さまのためにお祭りをお仕えいたしましょう。