眠れない時にどうすればいいのか考えます

眠れない時に

 不眠というのは現代人にとって大きな問題になっていように思います。明日早起きしなければいけないのに眠れない、眠れないのでますます焦ってしまう、という経験は誰にもあることでしょう。
 では、眠りたいのに眠れないときにどうすればいいのでしょうか。原因と対策を考えてみます。

眠れない原因と対策

・身体的なものが原因の場合
 年を取ると眠りが浅くなるのは仕方ないようです。病気によって不眠が起こるというのもあります。病気なら直せばいいとなりますが、加齢によるものは仕方ありません。睡眠薬とかありますが、なるべく使いたくないところです。

・まくらを替える
 私も眠りがよくなかった時期があって、いろいろ試してみました。やってみて意外に良かったのはまくらを替えることでした。何種類かのまくらを選べることができるホテルで気がついたのですが。いろいろ試してみる価値はあると思います。精神的な安心につながるところもあります。寝具全体を見直すのもよいでしょう。

・体を疲れさせる
 寝るためには運動をして体を疲れさせる、という話を聞いたことがあります。いくら精神的に緊張しても、肉体の疲労には勝てないと。そう聞くと人間はやっぱり動物だということを感じさせられます。

・考えない
 現代人の不眠の主な原因は社会生活上でのストレスやプレッシャーによるものが非常に多いようです。仕事やその他いろんなことについて、気になるのだけど、寝床に着いたら考えないようにしないといけません。その問題がすぐに寝床から起きて作業すれば解決するものならまだしも、今この場所、この時ではどうしようもないことがほとんどです。ならば、考えても焦ったり、不安になったりするだけですから、意味がありません。とりあえず何も考えずに寝ましょう。

・何かを考える
 とはいえ、寝られない時に何も考えない、というのは非常に難しいことです。無心になれとか言われてもかえって焦りますし、羊の数を数えるというものイライラするだけです。また、寝ていたけど突然起きてしまって、そこから眠れないということもあります。
 そんな時のために、私はいつも考えることを用意しています。もちろん仕事とかではありません。全く関係のないもの、例えば、自分で小説や映画のシナリオを考えてみる。大まかな話から小さいところも考えているうちに寝ていることがよくあります。それで真剣にデビューしようとか思うとそれがストレスになりますから、あくまでも頭の中のお遊びです。

・あきらめる
 何やっても寝られない時はあります。そういう時はあきらめましょう。反対に寝られないと覚悟を決めて、朝を待ちます。人間1日くらい寝なくても死にはしません。強い気持ちを持ちましょう。そうすれば、もし1,2時間でも眠れたら、プラスに感じるようになります。

・神に祈る
 眠れますように、あるいはあきらめる時はそれでも翌日うまく行きますようにと、神さまにお祈りしましょう。これも必死に「眠れますように」とお祈りするとかだと逆効果になります。静かな心でお祈りしてください。すべてを神さまにゆだねて、ゆったりとした気持ちになるのです。

終わりに

 世の中には不眠に対してのいろんな対処法があると思いますが、心を鎮める、精神的に安定するにはどうすればいいのか、というのが大切であると思います。みなさんそれぞれの対策を考えているとは思いますが、神主としてお薦めするのは「寝られなくてもいい、神さまにすべてお任せする」。これです。

→悩みに対してどうするか、一覧ページに戻る 


<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

★教会長中島の本が出ました!
 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

お問い合わせ電話番号
〒603-8216
京都市北区紫野門前町44-43
地図
大徳寺前バス停より徒歩3分です

↑新着情報や行事予定など

↑出雲大社の写真がたくさん

↑神道、神主についての話

<お問い合わせ>
・TEL:075-491-2943
お問い合わせの入力フォームへ
・LINE@
  友だち追加数
LINE感覚で気軽に連絡できます

↑ PAGE TOP