運気が変わる時が節分
運気が変わる時が節分
「こよみの上では春ですが」と毎年ニュースで言われる日が立春ですが、その前日が節分になります。節分は二月三日のことが多いですが、年によっては二月四日になることもあります。
二十四節気という季節の分け方があります。四季の始まりである立春、立夏、立秋、立冬の前日はすべて節分になるのですが、いつの頃からか立春の前日のみを節分というようになりました。それは春の始まりである立春が一年の始まりになると感じられ、重視されたことにあるといわれています。となると立春から始まる一年でいうと節分は大晦日にあたることになります。そこで様々な行事が行われるようになりました。
節分といえば鬼は外ですが、昔、追儺という行事が朝廷で行われているのが起源だそうです。鬼の扮装をした人を悪病邪気とみなして追い払う、というものですが、実はこれは大晦日に行われていたのですが、民間ではいつの間にか節分の行事になってしまったそうです。
節分でもう一つ重要なのは「運気が変わる時」ということです。立春とはまだまだ寒いですが、これ以上寒くはならない、これから少しずつ暖かくなっていくという春の始まりです。そこに運気の変わり目を感じたのでしょう。そこで昔から節分には神社においてご祈願をする人が多いのです。今が良いにしろ悪いにしろ、運気が変わる時の節分に神さまに新たなお願いをしてみてはいかがでしょうか。
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<このページの筆者>
中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。
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