引き寄せの法則が起こらないという話をよく聞きますがそれはなぜでしょうか

なぜ自分には引き寄せの法則が起こらないのか

 「引き寄せの法則」という名前を使った本がたくさんあります。そんなに人気なのかと何冊も読んでみました。
 まず、「引き寄せの法則」という名前がいいですね。アメリカから来た話のようで、原語はLaw of Attracttionですから、直訳すると「引きつける法」となります。そこを「引き寄せの法則」とすると語感がいいですし、なにより引き寄せとすることで、具体的な物を自分の方に持ってこれるような感じがします。半分以上タイトルの勝利と言えるでしょう。

読んでみたら

 何冊か読んでみると、どの本も基本的に「強く望み願えば、そのものが引き寄せられて実際に手に入る」ということを言っているのがわかります。

 ところが、インターネットで引き寄せの法則について調べていくと、「本の通りにやってみたが、自分には引き寄せの法則が起こらない」と嘆く人が非常に多いようです。
 願っただけで望みが実現すると聞いたけど、現実は何も変わらないと。
私が思ったのは
 「当り前やろ」
ということでした。

ある霊能者掲示板の話

 その一言で終わってはたいして意味がないですから、もう少し詳しく見ていきましょう。

 これまた当然のことですが、世の中願っても叶わないことはあります。
「(有名芸能人の○○さんと結婚したい」と強く願っても、確率は零ではないとはいえ、現実にはほぼ無理でしょうし、「二百歳まで生きたい」と望んでも現在では無理です。

 しかしながら、どの本でも言う、「願望をはっきりさせること」というのはとても大切です。例えば、漠然とお金持ちになりたい、と思うより、十年後までに年収を一千万円にする、と考えたほうが具体的です。そうすると、一千万円を達成するにはどうして稼ぐのか考えることになりますし、そして今の自分がそのために何をしなければいけないのかはっきりします。それが決まればあとは実行するだけです。

 強く願うことは実行する意欲につながります。その面では望むことが引き寄せにつながるとも言えます。そこで重要なのはとにかく実行です。私見ですが、引き寄せの法則などの本を気に入る人たちには、実行が足りないのでないかと感じます。願っているだけでは何も変わりません。早く結婚したいと思うならば、何も変わらない日々を送っていてはいけません。人と会う機会を増やしたり、友達に頼んでみたり、あるいは結婚相談所に登録するとか行動が必要になります。

あくまでも重要なのは行動であり、強い願いや望みはその行動の原動力となるものなのです。

よい想念にはよいものが来る?

 もう一つ引き寄せの法則本において展開されているのは、よい想念にはよいものが引き寄せられて、悪い想念には悪いものが引き寄せられる、という話です。
 悪い思い、否定的な、ネガティブな考え、言葉に出すと低い波動が生じて低いものが寄ってきてしまうから、そのようなことは思ったり、口に出さないようにしましょう、ということです。

 これはちょっとオカルティックというかスピリチュアルな話です。正直なところを言うと、直接関係ありません。現実を見ればわかります。
 本なり、教えなりには内容がある程度の話の量が必要ですし、単なるノウハウ、技術だけを語るよりも、不思議なものを入れた方が信じられやすい、というところもあるでしょう。

 ただ、これもネガティブな気持ちを持つより、ポジティブな気持ちを持ったほうがいいというのは間違いないことです。常に明るく、前向きに、そして物事を良い方に考えていくことは精神にも良いことです。
 とはいえ私たちは人間。なかなかそううまくはいきません。日々の暮らしの中では、腹の立つこともありますし、不機嫌になることもあります。それでも、なるべく前向きでいようとする努力が大切だということです。自然にできているという人がまれにいますが、そういう人には引き寄せ本とか必要ないような気もします。

疑うなと言うのを信じるな

 本によっては引き寄せの法則を疑う気持ちがあるからだ、と主張するものもありますが、これはさすがに真に受けてはいけません。ダメなときはダメです。
 宗教の世界でもたまに聞く話です。信仰しても一向によくなりません→それは信心が足りないから、と言えば、結果が出なくても逃げられます。ですが、信仰したら必ず何でもかなう、みたいな便利な宗教は存在しません。

 結局は自分の行動です。自分には引き寄せの法則が起こらないという人の原因はそれぞれだと思いますが、うまくいかない場合は、うまくいくまで、さらなる行動に出るしかないのです。

神さまにお願いしましょう

 ここは神主の話ですから、最後に神道のお話しをしておきたいと思います。
 自分の願望をはっきりさせて、そこに到達する道のり、手段を考えたら、あとは実行しましょう。
 そして、やるだけのことをやったら、あとは神さまに祈りましょう。それが日本人です。

 出雲大社の大国主大神さまは苦労して日本の国作りをされた神さまであり、また縁結びの神、福の神でもあられます。このページを見たのも何かのご縁、大国主大神にお願いしてご守護をお願いしましょう。お札、お守りを頂くことから始めましょう。ご祈願を受けるのも非常によいです。

→出雲大社の大国主大神さまにお護りいただく

 願望が大きいと、なかなか簡単に実現できないかもしれませんが、神さまのお守りを受けて、あきらめずに頑張っていきましょう。

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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

★教会長中島の本が出ました!
 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

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