出雲大社はいつ建ったのか?
出雲大社はいつ建ったのか。答えはと言うと「わかりません。」
つまり、わからないくらい昔からあるということです。
もっとも古い話としては、まず神話「古事記」「日本書紀」において、大国主大神が国譲りをされた代わりに自分が住む宮殿を建ててもらった、という話が出雲大社の起源と言われています。
古事記では
「私の住処として、天つ神の御子が皇位をお継ぎになる富足る宮殿のように、地底の盤石まで深く宮柱を太く立て、大空に千木を高く立てた神殿を建てて・・・」
日本書紀では
「貴方(大国主大神)が住む宮殿(天日隅宮:あめのひすみのみや)は今お造りします。千尋もある楮の縄でしっかりと結びます。その宮を作るきまりは、柱は高く太く、板は広く厚くいたしましょう。」
と、現在の出雲大社を思わせるような相当立派な建物を思わせます。
もっとも、あくまでも神話だということで、証明があるわけではありませんが、出雲大社よりすぐ東にある摂社「命主社」より銅剣と勾玉が発見されました。と言うところからしても、今の出雲大社の場所で相当古くより祭祀が行われていたのは間違いありません。
神社が社殿を持ったのはいつ頃からか、などというのは今も議論があるところではっきりしませんが、出雲大社の場合は相当古くより立派な建物が建っていた可能性が高そうです。
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<このページの筆者>
中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。
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